歯ならびが悪かった日

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    先日、飲んでいたらフェチの話になった。
    よく話題にあがる話だ。

    メジャーなところではお尻フェチや眼鏡フェチといったところか。あと絶対領域もすごい人気だ。

    年配の人に聞くと、口をそろえてうなじに魅力を感じるという。個人的にはまったくなのだが。
    昔の美人の定義として「小股の切れ上がった」と言うが、それもまたフェチの一種だろう。

    では私は何フェチかと問われると、中学生の頃からの歯ならびフェチである。

    ピシッと揃った歯ならびではなく、ガタガタのならび具合に魅力を感じるのだ。歯ならびと林檎たちはふぞろいなほどいい。前歯が折れていたりしたらたちまち確変突入するだろう。これは男女関係なくだ。
    ちなみにふぞろいの林檎たちは見たことがない。

    私は学生時代、音楽はシンガーソングライターよりバンドを好んで聴いていた。というより、ソロシンガーになぜか魅力を感じなかったのだが、例外として大江千里、徳永英明、槇原敬之は好んで聴いていた。アルバムだって全部持っている。

    その3アーティストの共通点とはなにか。そう、皆歯ならびが悪いのである。ガッタガタだ。当初は歯ならびのことは気づかず、のちに知った。おれのシックスセンスが引き寄せたのかも知らない。

    男性でこれなのだから、女性ならかわいさ10割増しだろう。クイズダービーで言うと最終問題の「倍率ドン!さらに倍」のレベルだ。はらたいらもびっくりである。

    そう言うと、よく「八重歯とかいいよねー」と言われるが、八重歯とはジャンルが違うのだ。

    わかりやすく言えばポケモンとデジモンくらい違う。わかりにくく言えば十一面観音と不空羂索観音くらい違うのだ。わかった?

    そして歯ならびの話でどうしてもはずせないのが歯列矯正。あの金具には永遠の理を感じることができる。ここは永遠と書いて「とわ」と読むところだ。とわのことわり。よくわからないが。

    しかしである。矯正をすると次に待っているのはきれいな歯ならびなのだ。歯列矯正の未来はきれいな歯ならび一択である。
    自らの死と引き換えに繰り出す最終奥義みたいなものだ。散り際がいちばん美しいとか、食材は腐る寸前がおいしいとか、そういったことだ。これが諸刃の剣か。

    しかしそれらは後に散るし腐ってしまう。

    デッドオアアライブ。
    歯列矯正ダメゼッタイ。

    この教えをたずさえてガンダーラを目指したいと思う。歯ならびの悪い国、ガタガータ。

    デジカメが欲しかった日

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      デジカメが欲しい。デジカメが欲しい。デジタルカメラが欲しい。

      先月宮ヶ瀬ダムに行った際、参加者のほとんどが当然のようにデジカメを持っていた。コンデジからデジタル一眼までそろい踏みだった。まあそれに影響を受けて欲しくなったというのが、まごうことなき事実である。ちなみに私はiPhoneだった。

      いやいや、そりゃあ私だっていい大人だ。デジカメのひとつやふたつくらい持っている。…たしか持ってたよな。
      どこにしまっただろうかと思い、家中の引き出しという引き出し、ダンボールというダンボール、向かいのホーム、路地裏の窓、こんなとこにいるはずもないのに。すべてかっさらったら出てきた。タンスの奥から。なぜ服と一緒にカメラをしまうか。


      15年くらい前のサイバーショット


      たぶん20代なかばのときに購入したので、およそ15年前か。

      おそるおそる電源を入れてみるも起動しない。ああ、バッテリー切れかと思い充電するもやはり動かない。おそらく充電池がだめになったんだろう。

      かといって新しい充電池を買ってこのカメラを使うかというと答えはNOだろう。ひと昔前のデジカメだ。しかもレンズ部分がくるんと半回転して自撮りができるという強者だ。正直ちょっと恥ずかしい。

      いやいや、一周回っていいんじゃね?という可能性も考えたが却下となった。まだ一周回っていないだろう。レンズも半回転だし。ということは、これいいじゃんとなるには、あと15年かかるんじゃないか。もしかしたら未来永劫いいじゃんをもらえないかもしれない。でもわずかな期待にかけて処分せずにいようとは思う。

      さて、新しいデジカメを購入するにしても何を買うかである。

      自慢じゃないがデジカメに関してはまったくもって知識がない。
      最近になって「コンデジ=コンパクトデジタルカメラ」ということを知ったし、ミラーレスの意味だって知らない。
      もちろんデジカメを買うにあたって何を基準に選べばいいかもわからない。見た目か。ジャケ買いというやつか。

      そういったことでやきもきしていたところ、デイリーポータルZで新しく買ったデジカメを自慢する記事を読んだ。

      上空に隠されたメッセージを読む

      これだ!と思った。
      40倍ズームってすごい。望遠鏡に匹敵するんじゃないかと調べたら望遠鏡はもっとすごかった。


      何百倍の世界

      お呼びでなかった。

      ならば顕微鏡と同じくらいなんじゃないか。


      400倍

      ごめんなさい。

      対物レンズと接眼レンズという言葉を見たのは高校生以来だ。
      いやいや、それにしてもすごいぞこれ。

      どのデジカメを買ったらいいかわからなかったところでこの記事である。まさに渡りに船だ。よしよし、これを買おう。

      給料が入ったら梅田のヨドバシカメラに行って…と思っていたが、数日後にはデイリーポータルZにアフィリエイトが貼ってあった。



      生まれてこのかた40年、amazonで買い物をしたことがないのでこれまたよくわからない。たぶん各種個人情報やクレジットカードの番号を登録しなければならないのだろう。
      私は年内に引っ越す予定なので、今登録すれば近々住所変更をしなければならないことを考えると、それもまた面倒な話だ。かといって引っ越ししてから登録して購入するかといえば、それこそ自分の性格を考えると、うやむやになってしまうことうけあいである。

      現在、アルコールが入った状態で書いているので、日をあらためて、しらふの時にしっかり検討したいと思う。

      では次回「デジカメを買った日」で会おう。

      読み方が違った日

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        Communicationをなんと読むか。

        英単語を見ればコミュニケーションだとわかるが、ふとした瞬間にコミニュケーションかなと思うことがある。コミュニかコミニュか。
        早口で言えばなんとなく流されそうな間違いだ。

        ほかにもシミュレーションとシュミレーション、スタグフレーションとスタフグレーションなどさまざまあるが、間違うのは日本人だけで、ネイティヴはそんな間違いはしないんじゃないかと思う。
        実際カナダ人の知り合いに聞いたら苦笑いしていたのでそういうことだろう。

        日本語なら「雰囲気(ふんいき)」がそれにあたるんじゃないか。いまだ「ふいんき」と言う人は意外と多い。スマホやパソコンで「雰囲気」と打つときはどうしてるんだろう。

        日本にはいわゆる百姓読みという文化がある(外国は知らんけど)。

        まちがった読み方が広まりすぎて、それが認められてしまうパターンも多々ある。民主主義か。いや、むしろ言葉の謀反だ。

        そう思うと「雰囲気」が「ふいんき」として認められる日もそう遠くはないのかもしれない。

        まあコミュニケーションがコミニュケーションでもOKとはならないだろうけど。

        ちなみに私の苗字は「高下(こうげ)」というのだが、初めはほぼ100%「たかした」と読まれる。
        いちいち訂正するのも面倒なので病院や一部取引先にはそれで通しているのだが、そのうち「たかした」が勢力を強めて「こうげ」に反旗をひるがえすたかしたの乱とか起こるんじゃないかと、内心わくわくしている。

        髪の毛を染めた日

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          今年に入って髪の毛の色を変えた。

          働きだしてからおよそ20年、髪型はいろいろ変えてきたが、色を変えるのは学生時代ぶりである。ちなみに動機はなんとなくだ。

          幸い仕事は内勤で、基本的に外部の人と会う機会は一年に数回。服装もTシャツにデニムといったすこぶるラフな格好で働いている。なので髪型も自由だ。

          しかしだからといっていきなり金髪にするのも気が引けたので、茶髪から徐々に明るくしていこうと思った。
          いわゆるグラデーション理論である。

          「いわゆる〇〇である」とかいうともっともらしく聞こえるが、グラデーション理論は私が今考えた言葉なのでほんとうにあるかどうかは知らない。

          グラデーション

          隣り合った色の違いは区別しにくいが、はじめと終わりでは全然ちがうという錯覚。

          これなら黒髪が金髪になっても気づかれないんじゃないだろうか。

          とりあえずいきつけの散髪屋さんで「ちょっと茶色くしてください」とオーダーした。

          残念ながら画像はないが、オーダー通りちょっと茶色くなり、翌日出勤した。

          会社の人「あれ、髪の毛染めた?」

          ばれた。

          まあ黒髪が少しでも茶色くなったのだ。そりゃわかるだろう。本番はこれからである。気づかれないように少しずつ明るくして最終的に金髪になるのである。

          2カ月後、もうワンランク明るくした。

          会社の人「あれ、また明るくなった?」

          ばれた。

          たしかに明るくはなったが、室内では気づかんだろうと踏んでいたが、あっけなくばれてしまった。
          とりあえず「光の具合ですよ」とお茶を濁す。

          さらに2カ月後、もうワンランク明るくした。

          会社の人「あれ、また明るくなった」

          ばれた。

          かくしてグラデーション作戦は失敗に終わったのであった。

          前述したとおり、会社では髪の色を変えたところでとやかくいわれないのだが、茶髪=不良という思い込みがどこかにある。それはおそらく私がいまだ学生気分で仕事をしているせいかもしれない。

          学生といっても大学生ではなく中高生だ。

          次は髪の色にふれられないように結界を張って対応したいと思う。

          宮ヶ瀬ダムで表彰された日

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            先日、みんな大好きオルタナ系ポータルサイトデイリーポータルZの新人賞において佳作をいただいた件に関してブログを書いたが、その表彰式および景品である宮ヶ瀬ダムツアーが、6月11日にいよいよ開催されたのである。


            ダムツアーです

            当日は朝9時半に新宿集合ということで前日から前乗りして東京に向かった。

            ●初日はお腹いっぱい

            私は大阪在住なので幼少の頃から「なんでやねん」「あほちゃうか」の文化で育っているので、東京の「なんでだよ」「ばかじゃないの」というカルチャーにどう折り合いをつけていいのかと危惧していたが、やはり予想通り標準語というフォーリンランゲージに蟻地獄のごとく飲み込まれてしまった。

            東京行きが決まった時から、着いた日は東京名物富士そばを食べようと心に決めていた。しかし、そばを食べるタイミングといえばお酒を飲んだあとの締めだろう。なのでとりあえず適当な焼き鳥屋さんに入ったのだが、そこで飲み込まれたのだ。


            新宿のてけてけ本店

            店に入るや否や標準語の雨あられに打たれ自分を見失った私は、自分の腹の具合(新幹線に乗る前にパスタを食べた)を忘却し、過剰なオーダーをしてしまった。というか、ひとつひとつの量が多かったのだ。

            ・生ビール大
            ・お通しの山盛りキャベツ
            ・ポテトサラダ
            ・チキン南蛮
            ・焼き鳥盛り合わせ


            生ビールがきた時点ではウキウキ気分

            なかでもチキン南蛮のボリュームが完全に計算外だった。結構な大きさの南蛮さまが6つほど皿に鎮座されていたのだ。ファーストインプレッションは「なんでやねん」である。

            最初に運ばれてきたポテトサラダにしても普通に2人で食べてちょうどいい量だった。そこでハッとした。私が普段行く飲み屋といえば、だいだいひとりで行く立ち飲みだ。そこではおもにひとり用の一品料理が出てくる。その感覚でいたが、ここは立ち飲みではなく居酒屋だ。

            それに気づいた頃には時すでに遅しである。ポテトサラダとチキン南蛮を2つほど食べ、うーむと腹をさすっていたタイミングで焼き鳥盛り合わせが運ばれてきた。すでに胃の具合はオーバーフローまでのカウントダウンが行われていた。しかし残すわけにはいかない。だが今の状態では完食できる気がしない。どうするか。ならば、ドラゴンボールにおけるスーパーサイヤ人のごとく、ワンピースにおけるギアセカンドをイメージし、おれの胃はスーパーストマックになったんだと暗示をかけ、一気にたたみかけた。

            人間やればできるもんだね。

            完食できたのだ。自分でもびっくりだ。もしや本当に私の胃は眠れる才能を引き起こし、スーパーストマックとして覚醒してしまったのだろうか。ならば大食い選手権でもどんとこいだ。いや、それにしてはお腹ぱんぱんだ。まじで限界。覚醒してない。
            もちろん当初予定していた富士そばなんて無理だ。ギアサードにしてもだめだ。メニューを見ただけでおそらく波動砲が発射されることだろう。それだけは勘弁してください。全人類の願いです。

            結局その後はコンビニでストロングゼロを買ってホテルに戻った。アルコールは別腹という矛盾。

            それにしても自分が勝手に食べ過ぎたことを標準語のせいにするのはちょっとむりがあったな。

            ●一行はバスで神奈川県宮ヶ瀬ダムへ

            で、翌日である。
            前日は失意のまま早くに布団に入ったおかげで朝6時に目覚め、朝シャンしてホットサンドとコーヒーをいただく優雅なひとときを過ごすことができた。
            まあそれがわざわざ東京にきて全国展開するサンマルクカフェでとった朝食であってもだ。優雅なものは優雅。うまいもんはうまい理論である。

            そうこうしているうちに時刻は9時になった。そろそろ行かねばなるまい。
            30分あれば余裕のよっちゃんで集合場所に着き、なんなら一番乗りじゃねえかという目算であったが、そこはさすが東京。コンクリートジャングルの名の通り巨大なビル群というジャングルのなかでおれの体内コンパスは完全に方角を見失っていた。ジャングルというより樹海か。

            それでもなんとか時間前に到着できたのは、前日の下見のおかげだろう。
            そんなことを考えてながらぼんやりしていたら定刻には参加者全員が揃っていた。すごい。30名弱が誰ひとり遅刻することなく集まったのだ。その快挙をたたえるかのように皆がざわついたのは本日最初のトピックスだった。

            さあバスに飛び乗るぜ!


            デイリーポータルZ御一行様

            そしてバスは神奈川県宮ヶ瀬ダムに向けて発車オーライ、バスツアーの始まりを告げる鬨の声が響き渡った(私の心の中で)。

            行きのバス内では自分の作品の説明をしてくださいというアナウンスが数日前にあったので、おおそれは事前にネタを繰っておかなければならないなと思っていたのだが、持ち前の「あとでやろう」の精神のおかげで特になにも考えず当日を迎えてしまった。よくあるパターンではある。

            マイクがまわってきて、とりあえず適当なことを言ってみたが、なにぶん超緊張していたせいでなにを言ったかほとんど覚えていない。たぶんまっとうな説明になっていなかったと思うが、時折皆の笑い声が聞こえたので少しはウケていたのかなと思う。それが失笑でないことを祈るばかりだ。ちなみに他の皆さんのスピーチは爆笑の渦だったことはしかと覚えている。

            バスの中で写真を撮らなかったので、東京駅で撮ったかりあげくんの写真をどうぞ。


            大阪にはないのでうらやましい

            全員の作品紹介も終わり、まもなくしてバスは神奈川県の宮ヶ瀬ダムに到着した。



            ここからの流れとしては、表彰式→お昼ごはん→ダム放流見学→ダム内部見学→ダム管理事務所見学→バスで帰る といった感じ。わくわくが止まらない。

            ちなみにダム内部や管理事務所見学は通常行なわれていないらしいが、この日はダムライター萩原さんの尽力により見学が実現したらしい。すごすぎる。そんな夢みたいな話があっていいのか。

            まずは表彰式である。当初、広場の芝生の上でと聞いていたが、到着するとそこには立派なステージがあった。


            広すぎる広場


            でかいステージ


            ステージ上で緊張のあまり気持ちわるいにやけ顔になる私(右)

            この時のコメントは事前に考えていた。事前といってもバスから会場に着く10分ほどの間にだが。事前というか直前だ。舌足らずになったことだけは覚えている。

            各々とどこおりなく表彰し、表彰されたわれわれ一行はお弁当タイムに突入した。が、お弁当とおしゃべりに夢中でまたしても写真がないのでトイレの前にいた鹿の写真をごらんください。


            鹿です

            ●いよいよ放流を見学

            次はいよいよダムである。
            はじめてのダム。正直、ダムと言われてもテレビやインターネットで見たことがあるだけで、「でかい」「水を貯めている」くらいのふわっとしたイメージしか持っていない。いざ目の当たりにしたらどうなるのだろうか。期待で手が汗ばんでくる。


            この絶景よ!


            めまいがする高さ

            まずはダムの上から見学。柵から見下ろすと吸い込まれそうになる景色が。それでも写真を撮りたくなるのはやはりダムの魅力なのだろう。でもこわい。誰も落ちなくてよかった。


            ダムライター萩原さんからダムについて講義、説明

            宮ヶ瀬ダムとはなんたるかを詳しく解説していただいた。ほうほうと夢中で聞いていたが、ダムの職員かと思うくらいとめどなく言葉があふれてくる。「滔滔と」とはこういうことかと、内容と同じくらいその語り口にとりこになった。
            私にもこれくらいパッションあふれる何かが欲しい。

            ひとしきりキャーキャー言った後、今度はダムの下に降り放流の儀式である。
            巨大なエレベーターで下に着くと、さっきまで上から見下ろしていたダムがさらなる迫力で出迎えてくれた。


            ダムがでかい

            ダムがでかい。いや、そりゃそうなのだが、迫力がはんぱない。ふだんタワーマンションなんかを見て感じるでかさとは全然違う。この世のものとは思えない、現実離れしたでかさとかっこよさと恐ろしさが共存する要塞だ。恋しさとせつなさと心強さどころの騒ぎではない。篠原涼子もびっくりだ。いや、知らんけど。

            そしていよいよ放流の時間がきた!


            3、2、1…


            ドバーン!



            ドゴゴゴゴゴ

            瞬間、うぉーと声が出る。
            音がすごい、風圧がすごい、水しぶきがすごい。放流というより攻撃だ。要塞が波動砲を発射したのだ!もはや理屈はいらない。かっこいいもんはかっこいい!(2回目のうまいもんはうまい理論)

            放流は6分ほどで終了したが、その後も興奮がおさまらない。なんだこのドキドキ感は。恋か、これが恋なのか!?今思い返しても手が震えてくる。

            そんな興奮を小脇にかかえ、続いてわれわれはダム内部に潜入する。


            内部ではヘルメット着用のこと


            原付以来のヘルメット

            ダム内部に続く秘密の扉を開けるとコンクリートでできた通路が延びる。中はエアコンがガンガン効いているのかと思うほどひんやりしている。たしかに太陽の光も届かないコンクリートのかたまりの中でまわりは水だ。聞けば内部はダムの水で冷やされているらしい。ダムの水が熱かったらサウナ状態になるんだろうか。
            そんなことを考えながら奥へと進む。


            ダンジョン感のあるダム内部


            関係者以外立入禁止

            関係者以外立入禁止ということは、立ち入ってるわれわれは関係者だ。人生初の関係者。名刺の肩書きにくわえたい。

            一部撮影禁止の場所があり、ネットなど外部に公開しなければ撮影してもかまわないと言われたが、どれがよくてどれがダメなのか覚えている自信がなかったのでその場では写真は撮らなかった。


            メタリックな点検用モノレール


            サイドにはかわいいキャラクターが


            プライムライン

            ダムの曲がり具合を測る機械とはいかに。ここは時間の関係で見学できなかった。

            ダム内部は、ふだん働いている方々にとっては日常なのだろうが、われわれ一般市民には非日常だ。あこがれのあの子の部屋に招き入れられたようなドキドキ感と背徳感が交差するスクランブル交差点のような興奮があった。

            続きましてはダム見学最後の行程、管理事務所見学!


            ダム管理事務所

            ダム管理事務所といえば、ダムを管理している事務所である。なんの説明にもなっていないが、いわばダムの中枢、宮ヶ瀬ダムのマザーコンピューターだ。

            一階はふだんから開放されているスペースだが、今回は二階のまさに事務所に入られてもらえるとのこと。
            さすがにここは撮影NGだったが、巨大なモニターやパネル、勝手に押したらえらいことになるであろうボタンがたくさんあったりとアジト感満載な事務所だった。

            なお、案内してくださった職員の方々は国土交通省の国家公務員なので当日(日曜日)は本来休日とのこと。休日出勤してわれわれをもてなしてくれたらしい。ほんとうにありがとうございました!

            ●そして新宿へ

            ダム見学もとどこおりなく終了し、締めは帰りのバス内での懇親会。事前に何が飲みたいかのアンケートがあり、私は迷わずビール!
            他にはチューハイ、コーラ、ウーロン茶があり、それぞれ希望したドリンクが2本ずつ配られたのだが、ここで一波乱あった。コーラも2本だったのである。完全なトラップだろう。「アメリカ人かよ!」という声があがったとかあがらなかったとか。

            そんな和気あいあいな雰囲気の中、あっという間にバスは新宿に着いてしまった。

            私はというと、となりに座っていただいたライターのネッシーあやこさんに自慢のシールコレクションをむりやり見せたりして楽しいひとときを過ごさせていただきました。

            最後に全員の集合写真を撮って解散とあいなりました。
            ほんとうに今世紀最大の楽しい1日をありがとうございました。

            −−−−−
            なんとその後、打ち上げとして近くの和民へ。
            こんなこともあろうかと帰りの新幹線を余裕を持って20時にしておいてよかった!


            火を吹かれるイカ in 和民



            萩原雅紀さんの記事もデイリーポータルZに載っています

            ※表彰されている写真は、同佳作入選のぶち猫さんに提供いただきました。感謝!


            楓と知り合った日

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              最近「楓」という名前の人と仕事をする機会があった。しかも1ヶ月ほどで2人というハイペースで。

              はじめはメールのやりとりだけだったので、名前からして女性なんだなとぼんやり思っていた。しかしあるとき電話がかかってきて楓さんは男性であることが判明したのだ。2人とも。

              てっきり女性と思い込んでいたのでびっくりしたが、たしかに楓という名前は男女共通で使えるよなと思った。それと同時に男女共通で使える名前といえばキテレツ大百科のブタゴリラこと熊田薫が頭に浮かんだ。

              「楓」という名前を聞いて女性を思い浮かべるということは、有名人に楓という名前の女性がいるんじゃないかと思い、記憶の糸をたどったが、女性では思い当たらなかった。しかし男性では1件ヒットした。ちなみに糸をたどるイメージはカンダタでお願いします。

              ねんのため友達数人に「楓」で浮かぶ有名人のアンケートをとったところ、満場一致の回答を得られた。

              流川楓である。

              ああ、slam dunkの偉大さよ。

              だが楓という名前だからといって本人が流川楓みたいなシュッとした容姿であるかはわからない。ブタゴリラ形式ならおもしろいなとは思ったが、人の容姿をネタにするのは無粋だろう。まあ関西人なら自ら自虐ネタにする人が多い気はするが。

              「わての親がバスケ好きで楓って名前つけられましてん。まあ『かえで』いうより『それで?』って感じでっしゃろ。ブァハハハハー。」
              といったやりとりが目に浮かぶ。※個人差があります。

              しかしなぜ実際男性しか浮かばない名前を聞いて女性だと決めつけてしまったのか。そのあたりを突き詰めたく思い、このたび心理学に詳しい教授のもとを訪れようかと考えたが、面倒なので訪れなかった。

              謎の真相は解明されないまま今回のブログは幕を閉じます。ごきげんよう。

              ゴリラに襲われた日

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                「ゲリラ」という言葉を聞いて何を連想するだろうか。

                やはり「戦争」や「軍隊」みたいなイメージだろう。


                コトバンクより

                しかしそういったイメージとはうらはらに、世間ではわりと気軽に使われてやしないか。

                たとえば「ゲリラ豪雨」「ゲリラライヴ」、ゲームでは「ゲリラダンジョン」なんかもある。
                それらは「戦争」ではなく「突然」的なニュアンスで使われているように思う。

                それならもっと用途が広がるだろう。
                たとえばどうだ。

                ・ゲリラテスト(抜きうちテスト)
                ・ゲリラ出張(急な出張)
                ・ゲリラ飲み会(奥さんに怒られるやつ)

                どれも使えそうだが普通だ。

                もっと語感を大事にしたらどうなるか。

                ・ゲリラ下痢(尾籠だがありうる話)
                ・ゲリラケニア(突然ケニア人が来訪)
                ・ゲリラゴリラ(突然ゴリラに襲われる)

                だんだん現実味がなくなってきた感はある。だが可能性はゼロではないのだ。インターホンが鳴ったらドアの前にケニア人が立っているかもしれないぞ。気をつけろ!

                −−−−−
                以上の考察を踏まえて導きだした結論はゲリラと付くと基本どれも恐いということである。はじめのイメージとかろうじてつながったんじゃないか。いや、つながってるだろう。つながってると言ってくれよ。お願いしますよ。

                結局「ゲリラゴリラ」と言いたくて書いたブログだが、さっき検索したら元旦ゲリラゴリラというお笑いコンビがヒットした。

                残念ながら存じ上げない名前だったが、ネーミングセンスが私と似ているので、今後活躍の場を広げられることであろう。

                まあまったく活躍していない私が言っているので何の説得力もないのだけど。

                三たびごはんをプリントした日

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                  これまで二度にわたってアイロンプリントをしたブログを書いてきたが、今回はその3回目である。

                  ごはんをプリントした日
                  再びごはんをプリントした日

                  松茸、寿司、肉じゃがに続いて今回チョイスした食材は…(ドラムロールお願いします)プチトマト!


                  プチトマト

                  作ったはいいが、なんかしっくりきてしまっている。おもしろTシャツとして作ったのに、うっかりオシャレになってやしないか。端にPaul Smithのロゴが入っててもおかしくないだろう。

                  おかげですっかり普段使いしているし、着ていても誰にも何にも言われない。(寿司と肉じゃがは見るなりつっこまれた)

                  おやおや、これに味をしめておもしろからオシャレにシフトチェンジするんじゃないかと思われるかもしれないが、安心してほしい。すでに次の構想があるのだ。それがこちら。


                  みなぎるアスパラベーコン

                  プチトマトのオシャレさを打ち消してなおあまりあるインパクトだ。
                  さすがにこれはPaul Smithでは売ってないだろう。まあプチトマトも売ってないけど。

                  現在、無地のTシャツがないのでまだ完成していないが、これを着て居酒屋でアスパラベーコンを注文する日を待ちわびている。

                  傘を入れるサヤを作った日(再編集)

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                    雨の日はきらいではない。

                    しかし雨が降る前や止んだあとに傘を持ち歩くのがおっくうだ。
                    特に濡れた傘だとなおさらである。

                    なので傘を手に持たず、なおかつ水滴も気にならないように持ち歩けるガジェットを作った。これで雨の日でもルンルン気分で出かけることができるだろう。その顛末を記していきたいと思う。

                    ところで「ガジェット」って使いかた合ってる?




                    売ってなかったら作ろう
                    いきさつは、先日愛用していたビニール傘が不慮の事故で砕け散ってしまったので、どうせならと奮発してちょっといい傘を買ったことから始まる。


                    シュッとしたフォルムと持ち手が特徴的

                    傘を買おうと思った当初から、傘を収納できるサヤの構想はあったが、わざわざ作らなくてもロフトかハンズに行けば、そういった持ち運びに便利な傘くらい売ってるだろうと思って見に行ったが、そんなものはどこにもなかった。

                    いや、正確には持ち手が刀みたいなデザインでサヤ風の袋に入った折りたたみ傘があったのだが、どう見ても外国人が持って「ニンジャ!サムライ!」とはしゃいでいるイメージしか出てこなかったので今回は却下。求めているのはそこではない。


                    ニンジャ!サムライ!

                    さて、サヤを自作するならまず全体像が見えないといかんだろうということでラフを描いた。「らふ」を変換したら「裸婦」と出てきてドキッとしたことは秘密だ。


                    こんなイメージ


                    サヤの仕組み

                    図で表すとかんたんにできそうだ。
                    「器具」という表現に若干不安を感じるが、そこは持ち前のガッツで乗り切ろう。あれ、そういやガッツの在庫あったかな。

                    とりあえず材料を調達しに行くぜ。


                    材料がそろった

                    塩ビパイプ、ふた、合皮シート、革ヒモ(太・細)、ハトメ、ボンドを買ってきた。
                    文章で書くとあっというまだが、お店に下見に行ったり在庫確認の電話をかけたりして、ここまでで2週間かかった。なんというコストパフォーマンスの悪さか。
                    しかしそれと引き換えに「東急ハンズは駅前にあるけどコーナンは駅から遠い」という教訓を得たのでプラマイゼロだろう。いや、むしろプラスかもしれない。
                    ところで「コストパフォーマンス」の使いかた合ってた?


                    はじめてのハトメ
                    それでは作業にとりかかっていこう。

                    まず合皮シートを塩ビパイプのサイズにカット。


                    定規をあてて慎重に

                    それをボンドで固定。




                    乾くまでセロテープで仮止め


                    はがれないように端までボンドを塗る

                    端までぴったりつくように入念にボンドを塗る。メイドインジャパンのこだわりは細部に宿るのだ。

                    そして問題の器具を取り付ける作業に入るのだが、肩にかけるヒモを付けるために太い革ヒモに穴をあけてハトメを取り付けなければならない。

                    しかしハトメなんて生まれてこのかた取り扱ったことがない。どうすりゃいいのかと途方に暮れていたら、箱の裏に説明書がついていた。


                    取付手順

                    なるほど、下に木板かゴム板を敷いてからトンカチで叩くのか。 しかしどちらもなかったので、床にカッティングシートを敷いてトンカチを軽く一振りしたら鈍い音とともに家が揺れた。やばい。これはおもいっきりやったらフローリングに穴が空いて大家さんから怒られるやつだ。カッティングシートはカッターの作業には適しているが、トンカチで叩く用ではなかったのだ。100均で買ったやつなのに、むちゃ振りしてごめんな。

                    仕方がないので外でやろう。庭先のコンクリート部分ならもし割れてしまっても「マリオが来てコインが出るからと手当たり次第壊していった」とか言い訳すれば許してもらえるだろう。心の広い大家さんでありますように。




                    まさかの屋外作業

                    すぐ終わるだろうと、上着なしで出たら予想以上に寒かった。(これを書いたのは2月末)

                    手がかじかみながらトンカチを振りかざすと、カーンカーンと思いのほか甲高い金属音が静かな住宅街に響き渡った。やかましい!と近所の人がいっせいになまはげみたいな形相で飛び出してきやしないかとドキドキした。なぐごはいねぇがDIYにいそしむおじさんならここにいるぞ。
                    そんな妄想をしながら作業は進む。


                    うまいことできた!

                    案外ちゃんとできたので、もうひとつ取り付ける。


                    二箇所取り付け完了

                    下に置いたトンカチとあいまってバズーカみたいに見える。天空の城ラピュタでパズーが持ってたアレだ。もうバズーカでいいんじゃないか。弾は出ないしドーラ一家もいないうえ、ムスカも登場しないので「目が〜目が〜」の名言も出ない。そもそもうちの父さんはラピュタを見つけていない。…ラピュタネタはもういいか。

                    あとはハトメ部分に細い革ヒモを通せば完成だ。店長、ガッツの在庫ありましたよ!

                    かくして、革ヒモを結んで念願の傘を入れるサヤができあがったのだった。


                    傘を入れてみると


                    ぴったり!

                    小学生の時、技術の時間に折りたためない折りたたみイスを作って以来の快挙を達成してしまった。今夜は宴だ。ピザとプレミアムモルツを買ってこよう。




                    自撮り丸出し

                    ヒモを二重にしたおかげで肩かけだけじゃなくリュック風に背負うことも可能に。
                    ただ心残りは、黒い服を着て写真を撮ってしまったので、背中のサヤが映えていないことだ。
                    かといって白い服を着て撮り直すほど几帳面でもないのでこのまま掲載してしまう。A型なのに。

                    後日談
                    作ってからしばらく晴れの日が続いてやきもきしていたが、やがて雨も降り、無事サヤを背負って出かけることができた。
                    しかし1年ほど使うとさすがに不具合やボロが出てきた。
                    そのへんは先日傘を入れるサヤを改良した日として書いたので参照していただきたい。

                    −−−−−−−
                    ※この記事は当ブログにおいて2016年2月24日に書かれた内容に加筆・修正して再掲載たものである。ならばオリジナルを編集すればいいじゃないかと思われるだろうが、スマホではうまいことできなかったのだ。
                    当ブログでは細かいことを気にするやつは負けだ。


                    過去を振り返った日

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                      自分の書いたブログは必要があれば内容を確認するが、基本的には読み返さない。

                      中学生のころ、歴史が苦手なやつは決まって「過去は振り返らない主義なんだ」と言っていて、ブログを読み返さないのもそれと同じかなと思って書いてみたけど全然ちがうな。

                      そんななか、なにげなく書き始めたころのブログを読んだらものすごく恥ずかしい気持ちになった。

                      今と文体がちがうというのもあるが、よくもまあそんなことをブログに記していたなと思う。
                      いわば、学生時代に書いたものの出さずにいたラブレターを読み返した感じか。

                      恥ずかしい気持ちのたとえとして「顔から火が出る」というが、火どころではなく燃え盛る炎だ。不動明王の光背くらいの火力だった。

                      これは削除したほうがいいんじゃないかとも思ったが、いやいやそれは逃げの一手だ。今後のためにも、自戒の意味を含め残しておかなければならない。この先なにかの拍子に慢心して驕り高ぶってしまったときに、それを見て初心に返るためだ。
                      金におぼれた政治家が、本気で日本を変えようと思って出馬したあの日を思い返すように。

                      まあ今のところ金におぼれる兆しはいっさいないし、こういうことを書くから後々読み返して恥ずかしい思いをするんだろうなということは自覚しているので安心してほしい。

                      要するに酔っ払ってSNSに投稿すると翌日えらい目にあうぞという教訓である。

                      −−−−−
                      「教訓である」と締めておいてなんだが、当初は「昔のブログは恥ずかしいから読むなよ。読むなよというのはダチョウ倶楽部の押すなよ理論じゃないから読めという意味じゃないぞ。本当に読まなくていいからな」みたいなことを書こうと思っていたが、まったく付け入る隙がなかったので最後にむりやりねじ込んでおく。